中性脂肪の働きについて

体内に存在し蓄積された脂肪の事を「体脂肪」と呼び、
そのうちのほとんどがが中性脂肪です。

 

中性脂肪の働きとしては、
・体のエネルギー源
・善玉コレステロールの生成
・体温調節
・外からの衝撃に対してのクッション
など、需要な役割を担っています。

 

また、中性脂肪には、食物から直接吸収されるものと
肝臓で合成されるものの2種類があります。

 

まず、食事からとった中性脂肪は小腸で分解され、エネルギー源として
血液中に取り込まれて、筋肉や臓器など全身の組織へと運ばれます。

 

この際、エネルギーとして消費されなかった余分な中性脂肪は、
肝臓や脂肪細胞など体内に蓄積され「体脂肪」となります。

 

そして、体脂肪が増えすぎて過剰に蓄積された状態を「肥満」と言います。

 

体内では、食べたり飲んだりするたび、
このような一連の働きが繰り返される事になります。

 

その日その日に必要な分だけを機械的に摂取すれば問題はないのでしょうけど、
そういう事は不可能に近く、普通は消費できるエネルギー以上に
中性脂肪を摂取してしまいます。

 

必要以上の中性脂肪を摂取し続け、
糖質も含めたカロリーを過剰に摂取する事によって、血液中の中性脂肪が増え、
内臓脂肪や皮下脂肪として体内に蓄積されていきます。

 

やがて血液中に含まれる脂質が過剰な状態の高脂血症
(2007年7月以降は脂質異常症と呼ばれています)を引き起こしたりして、
メタボリック症候群の一つでもある動脈硬化症などを誘発してしまいます。